ヴァルム帝国皇帝ヴァルハルト氏の覇王型マネジメントがすごいと私の中で話題に
※この記事にはスマートフォン用ゲームアプリ「ファイアーエムブレムヒーローズ」に登場する「覇王 ヴァルハルト」の各台詞に関するネタバレが含まれます
いよいよ齢30を越え職場での期待値も変わり始めた頃、私もいわゆるチームリーダーの役割を拝命することが増えてきました。
リーダーと言うと聞こえが良いですが、少し前まで一介のプレイヤーであっただけの私。後輩と上司とに挟まれる、いわゆる中間管理的な立ち回りも求められるようになり、毎日が試行錯誤の繰り返しです。やる気こそあれ目の前のタスクを裁くだけで精一杯、こんなことで本当に後輩を引っ張っていけるリーダーになれているんだろうか。そして上司が安心してチームを任せておけるような安定したパフォーマンスを出すリーダーになれているんだろうか。そもそもリーダーシップのスタイルは、人によって多種多様な物。私の進むべきリーダー像とは。自問自答を繰り返す毎日でした。
そんな折、かのヴァルハルト氏と出会ったのです。
「覇王」ヴァルハルト氏
ヴァルハルト氏と言えば、厳格な性格ながらも己が力で神を超え、全てを支配せんとする極めて高いビジョン、即ち覇道を掲げるリーダーとしてあまりにも有名です。
一見、強力なリーダーシップを発揮する、トップダウンのマイクロマネジメントを彷彿とさせます。
己のキャリアビジョンと自己の開示を3行で完遂する覇王。このようなスキルはエレベーターピッチとも呼ばれる。突然の今北産業も安心だ。
さてそんなヴァルハルト氏ですが、覇王として名を馳せる大人物である彼の下には、多くの志を同じくする者、即ち同志が門戸を叩きにやって来ます。そのカリスマ性の下に集った優秀な人材を「人の力の輝き」と評するといった、人の力への強い信頼感が見て取れます。多くの企業で労働のあり方が見直されている昨今、このように人にフォーカスするマネジメントは時勢にも合っていると言えるでしょう。
ただそこは人にも自分にも厳しいヴァルハルト氏、ミドルマネジメント層である各マネージャーに対してもまた、一人のリーダーとして毅然とした態度を求めます。人に厳しく、またそれ以上に自分にも厳しく。
そして彼自身もプロとして能力向上の努力を怠ることはありません。言葉で伝える、背中で伝える。かの山本五十六氏の言葉が思い起こされます。
やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ
人を動かす難しさを語った、けだし名言です。
それを知って知らずかは定かではありませんが、確かに言えることは、ヴァルハルト氏のこの言行一致の姿勢は人の信頼を集めるということでしょう。メンバーに「この人について行きたい」と心から思ってもらう事は、マネジメントにおいて非常に大切な事柄です。
加えて、現状に甘んじず常に鍛錬を続ける姿勢は、変化の激しい現代社会のビジネスマンにおいて、もはや不可欠といっても過言ではありません。変化に対応できる者のみが進化を遂げる、人類もそうやって長い歴史を歩んできたと言います。
現状維持は愚行、とバッサリ。
さて、リーダーといえば後進の育成にコミットする必要があるもの。次は彼のメンタリングスキルに目を向けてみましょう。これは、評価面談の一幕でしょうか。
何やら指摘したい事項がある様子。評価の場面においては、先に改善点を伝えるよりも、まず相手を肯定した後に改善点を伝える方が、より意見を聞きやすくなると言われています。有触れた基本的なテクニックですが、熟練者ほど基礎を疎かにしないもの。しっかりとした地力が伺い知れますね。
しかしながら、転じて、
痛烈な叱咤。
氏が強く求めるは、徹底した当事者意識。背景を察するに、被評価者は別部署から派遣されてきたマネージャーといったところだったのでしょうか。氏との距離感からは、元の部署で実力を発揮し、叩き上げで氏の部下にまで上り詰めた実力者であろうことが伺い知れます。
が、人間環境が変わるとやはり、勝手が異なるもので、恐らくまだどこかチームメイトに対して積極的になれない、どこか一線を引いた立ち振る舞いをしていたのでしょうか。それを見事に看破したヴァルハルト氏。仕事への圧倒的当事者意識、そして何より部下のコンディション、モチベーションへの注意深い洞察がなければこの発言は出来ないでしょう。
プライパシーに配慮し、個人名は伏せております
叱咤の後は激励も忘れません。人を導くには時に厳しく、時に暖かくあることが肝要です。更に氏自身もまた、評価者の成長にコミットすることを表明しています。トップダウンではなく、共に並走しようじゃないかと、そう言っているのですね。これには現場は非常に勇気付けられますね。
そこには当初の印象にあったマイクロマネジメントの影はなく、サーバント型リーダーシップにも通ずる物を感じます。
また、氏は健康への意識も高く、菜食主義者であることが知られています。
ビジネスの場において健康管理が非常に重要であることは明らかです。近年は健康の増進に力を入れている企業も増加し、このように身体的、精神的、社会的に良好にある状態をWHOでは「well-being」と呼び、従業員の健康意識への関心が高まってきています。彼もまたその一翼を先導せんとする存在なのでしょう。
ここまで、ビジネスの場においての氏の一側面を垣間見て来ました。
そんなヴァルハルト氏、私生活も充実しているとのこと。週末は専ら趣味の野球にご執心とか。
鍛えられた体幹から成る力強いフォームは圧巻の一言。相手チームの守備力を50%程度無視するかのようなその眼光はさながら月光のよう。
ハードワーカーな彼だが、戦士にも命の洗濯は必要なのだ。
また、その姿は覇王の見事な肖像を手がけることで名高い添田一平氏の絵筆にも捉えられています。息抜きといえど、その表情は真剣そのものですね。
やきうぬ🥕⚾️#IppeiFE pic.twitter.com/bVUIKuX0mU
— 添田一平 (@Ippei_painter) 2018年7月30日
「うぬさま」の愛称で親しまれる彼は、今日も球場を沸かす
ここまでヴァルハルト氏との話を伺い、彼の覇王型リーダーシップ、マネジメントの一端に触れることが出来たように思えます。
最後に、氏曰く戦いに必要なのは常に「意思」の力であるということ。これはKDDI、京セラの創業者として高名な稲盛和夫氏の提唱する「成功の方程式」においても、「熱意」という表現で取り上げられています。*1
自らの方向性を悩み、行動することを恐れていた私は、この言葉に一条の光明を見ました。まずは、自分を信じ、確固たる意思を持って前に進むこと。これが肝要なのだと。
そんなヴァルハルト氏も、神を超えるにはまだ道半ばとのこと。私も背中を追って、力及ばずながら努力していこうと、そう決意したのでした。
ヴァルハルトさん、お忙しい中貴重な機会をありがとうございました!
久しぶりに覚醒したくなった
*1:人生の結果を「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という方程式で唱えたもの